2008年11月28日金曜日

絶対に負けられない戦いがここにある 2008年11月23日

 諸事情あり、ひげめがねは来月より部署移動となります。
 人生は勝ち負けではないとかいう人がいて、その言葉はありがたいのですが、事実上の敗北であります。
 22歳より4年間教師をしていましたが、その時代に中学校の担任をおろされて以来この10年、ひげの人生は敗北に次ぐ敗北であります。人間として致命的な欠陥があるのではないかと思うのですが、それが何なのか理解できません。
 それをこれからの人生の中で見つけていくのが、ひげの使命なのかもしれません。

 というようなことが書けるようになったのは回復したからで、8~9月は、本気で出家しようと考えたのですが、「お前のような掃除とかできない人間は出家などできない」と痛い事実を親に言われ、思いとどまったというくらいです。ま、出家しなくても人生は修行ですけどね。
 現在は、だいぶポジティブになってきたのでご心配なく。

 さて、今日の日記のタイトルは、テレビ朝日のアナウンサーが日本代表の試合でよく使うフレーズなのだが、負けっぱなしのひげには信じられない (笑)。ちなみに今までの日本代表の中で「絶対に負けられない戦い」というのはどのくらいあったのだろうか?負けてはいけない試合、負けて本当にショックだった試合というのは、あのドーハの悲劇以来ないのではないか、とひげは個人的に思っている。何でもかんでも勝ち負けに結び付けようというのは、マスコミとひげの共通する悪い癖だ。
 では、本当に負けられない勝負というのはどういうものなのだろう。
 身近にあったことで私がほとんど唯一思いつくのは、将棋の瀬川晶司さんが受験したプロ試験。人生を賭けた勝負を生で見られた(第1局は紀伊国屋ホールで行われたのです)のはひげにとって貴重な財産だ。なぜ負けられない勝負だったのかは、彼の著書に詳しい。
『泣き虫しょったんの奇跡』
 タイトルで買う気が失せるが(笑)。


 で、おそらくそれに近い戦いが今週ある。
将棋竜王戦
http://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/
 相変わらず羽生センセーは強くて簡単に3連勝。
 あきら魔王は絶不調。前局終了後は、誰にも知られないようにひっそりと平泉からその夜に帰京したとの由。その事実からも精神的に相当ショックを受けていることがわかる。
 もうタイトルの行方は99%決まったようなものであるが、第4局はあきら魔王にとって絶対に負けられない戦いである。
 ちなみに羽生センセーにも18年前、同じような状況(3連敗)があった。しかし、第4局は苦しみに苦しみぬいて当時の谷川竜王から勝ちをもぎ取った。結局1勝4敗で羽生氏はタイトルを奪取されたのだが、「その1勝が自分にとって大きかった」というようなことは羽生センセーはインタビューでおっしゃっていた。というわけで、逆の立場の羽生センセーはあきら魔王を叩き潰すために、全力で勝ちに来るだろう。

 こういう逆境の中で、天才はこの状況をいかに克服しようとするのか?これは一見の価値がある。
 もしあっさりあきら魔王が負けたら、それは天才ではなかったということで。

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